データ復元できるソフトウェアはたくさんありますが、
今回は、無料の RecoveryFox AI を使用してみました。



インストールは難しくないので、割愛させていただきます。


では、実際に実施してみます。

1.アプリを起動すると、下図のような画面が表示されます。
rfai-1

2.対象のドライブにマウスカーソルを持っていき、[クリックしてスキャン開始]をクリックします。
rfai-2
3.このソフトは、リアルタイムにスキャンした結果を表示するのではなく、
[一時停止]時、もしくは[停止]時、スキャン終了 に、スキャンした結果を表示します。
(スキャン進行中は、結果が表示されない。)
rfai-3
要望

復元したいファイルが見つかり次第、
もしくは該当のファイルかもしれないときに、
復元を試みたいと思うので、
リアルタイムで表示 または、ある一定間隔で表示 してほしいです。

4.スキャンが終了すると、下図のような画面が表示されます。
rfai-4
スキャンが遅めなので、設定は下図のようにしています。
rfai-4-2

5.[クイックスキャン]配下には、
フォルダー階層が分かっている、復元可能なファイルが入っています。
rfai-5

6.[AIスキャン]配下には、
ファイル名も分かっていないファイルが入っています。
ここはファイルのタイプごとに分別されています。
rfai-6

7.下図は、動画ファイル (mp4) の一覧です。
rfai-7

8.ファイルを右クリックして、[内容プレビュー]を選択したのですが、
"この形式は現在プレビューをサポートしていません。復元後にご確認ください。"
と表示されてしまいました。
rfai-8

9.下記は、アイコンファイル (ico) をプレビューしてみました。
100x100の非標準画像でも問題なく表示されています。
rfai-9

10.下記は、テキストファイル (txt) をプレビューしてみました。
"UTF-8のBOMあり"テキストなのですが、先頭のBOMまで文字化けしています。
もちろん、5行目の日本語も文字化けしています。
rfai-a

11.下記は、画像ファイル (png) をプレビューしてみました。
rfai-b

12.下記は、画像ファイル (jpg) をプレビューしてみました。
rfai-c

13.下記は、画像ファイル (webp) をプレビューしてみました。
rfai-d

14.残念なことに、無料版では復元できません
致し方ないことですが。


他社に比べて良い点
  • 起動したメイン画面が 初心者向きでわかりやすい
  • ファイルのタイプの分類が他社より分類できていた
    AIの分類識別が優秀?
  • 他社ではスキャン中にTEMPへ書き込んでいるものがあったが、
    本ソフトは書き込んでいなかった
他社に比べて悪い点
  • クイックスキャンの結果が他社より認識できていないものがあった
  • 動画ファイルがプレビューできなかった
    (大きなファイルほどプレビューで確認してから
    復元しないと無駄な時間がかかってしまうので残念)
  • 動画ファイルのような大きなファイルの場合、スキャンが格段に遅くなった
    (たぶんアロケーション ユニット サイズごとに読み込んでいるせいかと)

速度改善について (あくまで、私の見解)

プロセスモニターで確認したところ、対象のデバイスの
アローケーション ユニット サイズごとに読み込みを行っていました。
(これは大事なことで、ファイルシステム的にデータが無いところも、
ちゃんと確認しているってことなので、正しいです)

ただ、この方法だと、やはり時間がかかってしまう。

データを復旧する際には、ほかの作業はしないほうが良いため、
このソフト以外でメモリーを必要とするものはないはずです。

なので、たくさんメモリーを確保し、
確保できたメモリーサイズずつ読み込んで
(もちろん、アローケーション ユニット サイズの倍数のサイズで)
メモリー上で処理したほうが、速度向上が図れるのではないかと思われます。

(他社もできていませんが、)
切に要望

対応していない形式の場合、
テキストビューアーバイナリービューアー
どちらかを、ユーザーが選択して表示できるようにしてほしいです。

なぜなら、復元するまえに、何らかの確認できるからです。

今回、UTF-8のテキストが文字化けしていましたが、
テキストビューアーは、ちゃんとエンコードを認識するか、
エンコードを選択できるようにしてほしいです。


いかがだったでしょうか。
初版 (Version 1.0) にしては、かなり良い出来だと思っております。
今後に期待しております。